【ネタバレ含む】森七菜の演技が上手すぎる!映画「秒速5センチメートル」を見た感想・考察

松村北斗さん主演の映画「秒速5センチメートル」を見てきたので熱が冷めないうちに感想・考察を書いていこうと思います。

ネタバレメインではなく、(映画を見た人ならわかる)空白期間がそもそも生じた理由や、描かれていない、明里側の空白期間、なぜ約束の日を覚えていたのに明里は桜の木の下に来なかったのか等を、自分なりに考えてみたので、書いていこうと思います。

ぜひ皆さんの考察もコメント等でいただけると嬉しいです!

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「秒速5センチメートル」とは

⇨新海誠監督の手がけた連作短編アニメーション。

今回の映画は実写化となっています。

連作短編アニメーション 秒速5センチメートル 作品HPを参考

https://www.cwfilms.jp/5cm/director/#:~:text=%E3%80%8C%E7%A7%92%E9%80%9F5%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AB%E3%80%8D%E3%81%AF,%E3%81%8B%E3%82%92%E5%A4%89%E9%81%B7%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

あらすじ

1991年、春。

東京の小学校で出会った貴樹と明里は、互いの孤独にそっと手を差し伸べるようにして、少しずつ心を通わせていった。しかし、卒業と同時に、明里は引っ越してしまう。離れてからも、文通を重ねる二人。相手の言葉に触れるたび、たしかにつながっていると感じられた。

中学一年の冬。

吹雪の夜、栃木・岩舟で再会を果たした二人は、雪の中に立つ一本の桜の木の下で、最後の約束を交わす。

「2009年3月26日、またここで会おう」

TOHOシネマズ作品HPより

https://hlo.tohotheater.jp/net/movie/TNPI3060J01.do?sakuhin_cd=026924

映画あらすじ(個人的にまとめたもの)

ざっくりまとめると、小学校の時の印象的な初恋の相手同士の話です。

・出会い

お互い子どもにしては大人びているというか、大人にならざるを得なかった二人が出会って、お互いに好意を抱き、ただ明確に言葉にはしないまま、明里が引越してしまう。

・明里の引越し後

引っ越してからも二人の文通は続いた。ただ、貴樹の引越しも決まり、引っ越しを前に栃木(明里の住む場所)まで向かい、再会をする約束を交わした。

・久しぶりの再会(桜の木の下)

当日は雪で約束の時間よりも遅くなってしまったものの、無事二人は会うことができ、文通の中で話題に出てきた桜の下に行った。そこで、二人が良く話していた地球に衝突予定の小惑星の話になり、「〇〇年後の何日、19時にここで過ごそう」という約束を交わす。

・その後

この後から社会人になるまでの詳細は描かれておらず、ただ、二人の文通がどこかで止まってしまっていて、ただお互いに心には残っていて、約束のことは覚えている、といったように描かれている

・約束の日

約束の日、貴樹は明里が近くにいるということに気がつき、運命だとでも思ったかのように約束の場所に向かう。明里も、同じ日に、貴樹の名前が書いてあるパンフレットを見て微笑む様子が描かれていた。ただ、その場所に明里は来なかった。

空白期間に何があったのか(考察)

空白期間に何があったのか、貴樹側、明里側に分けて考えてみました。

(個人的な考え、かつ映画を1度見たのみなので、間違いがあればすみません。一人の解釈だと思って読んでくださると嬉しいです)

・貴樹側

森七菜が演じる​​澄田花苗からの視点で、貴樹を描いている。貴樹からの視点や考え、思考等は描かれていなかったため、実際はどうだったのかは正確には描かれていない。

・周りの生徒が「絶対東京に彼女がいる」というような行動。

端正な顔立ちの生徒で、恐らく女子からも人気があった、また澄田花苗にも普通に?コミュニケーションを取れるような生徒だったことからも、普通に恋人がいそうなのに作らない、また告白もしても断られるか、告白すらさせてくれないようなどこか壁がある、大人びている魅力のある生徒だったと考えられる。

・よく空を見ていた

⇨明里とよく語り合った空のことをずっと見ていて、忘れられなかったのだろうと考えられる

・誰かにメールを送っていた

⇨これは後に、「日記を書いていた」と貴樹が話していて、世界と自分が繋がっているような瞬間があった時、日記に残していたと話していたが、その具体例はやはり、明里との会話がきっかけになって興味を持った、興味が深くなった出来事が多かったように感じられる。

⇨交換日記は終わったのかな、とも思った。

桜の木の下で会った時に、明里が渡せないまま、持っていたし、大人になった明里が実家の押し入れから見つけて読んでいたので、あの日を境に、送らなくなったのではないか、と考えるのが妥当。

これがメールに変わったとしたらこの二人はきっと付き合っているはずで、唯一の約束を思って恋焦がれたりはしないと思うので、きっとあの日を境に二人は連絡を取らなくなったのでは、と思った。

・大学

⇨恐らく明里への思いを断ち切ろうと、というか薄れさせようとする気持ちもあり、

言い寄ってくる女の子と普通に付き合って、それでもやっぱり明里を思い出してしまって、、、、でますます自分に嫌気がさして、(孤独を共有できた明里もいないため)、、みたいな暮らしをしていたのかな・・と思います、あくまでも想像

明里側

・桜の木の下での再会時

交換ノートに好きです、と書いていることもあり、貴樹への恋心に自覚。ただ、ためらいなのか、恥ずかしさなのか渡せないまま別れてしまった

・社会人になった明里

本屋さんでの仕事。貴樹のことを嬉しそうに、「思い出じゃなくて、日常です。」と話す。

この間の明里は描かれておらず、想像するしかない。

・もう会わない気持ちでノートを渡さなかったのか

ただ、桜の木の下での再会でのお別れの際、「貴樹くんなら絶対大丈夫だから、」と交換日記を渡しかけて、途中でやめてその言葉を伝えた。

もちろん好きです、と書いてあるものを渡すことへのためらいもあったと思うけれど、

これからもっと離れていく貴樹と、しばらく会わないだろうな、という決意というか覚悟というか、そういったものが詰まっていたのではないか、と思う。

・高校・大学での明里

恐らく、貴樹ほどは引きずっていないのではないかと思う。

ただ、思い出を抱えて、一緒に日々を過ごしていくように、貴樹のことは忘れていないし、大事にしながら、自分の生活も上手く組み立てたんじゃないか、と思う。

明里は大人で、現実を見て、どこかで区切りをつけて、宝物として扱っていたんじゃないかと思う。

なぜ約束の日に明里は桜の木の下に来なかったのか(考察)

なぜ約束の日を覚えていて、その思い出を楽しそうに嬉しそうに話していて、

近くで過ごしていることを知ったのにもかかわらず、行かなかったのか。

⇨「遠野君には、この約束を忘れているくらい、幸せになって欲しかった」

こういう風に話していました。

また、この後の描写で彼氏?旦那さんと一緒にいる場面もあったため、明里は別の幸せを見つけていて、ただ思い出として貴樹のことを懐かしくやさしい気持ちで思い出していたんだなと思いました。悲しいくらい、貴樹との対比が出ていました。

・明里が想像した貴樹の現在

きっとプログラマーとしての貴樹の名前を見た時に、好きなことを仕事にしていて、幸せに、素敵な大人になれたんだろうな、と感じたんだろう、と思います。

だからこそ尚更、昔の約束なんて忘れていて欲しかった。

・実際の貴樹

一方で貴樹はずっと小学生の頃のままのようで、明里がいなくなってから止まってしまって、自分の人生を掴みきれていないような様子がありました。

小学生の頃の約束を、信じて、近くにいたことを運命だと感じて、会いに行って、でもそこにはいなくて、、

貴樹の気持ちを考えるとあまりにも現実が急に襲ってきて、辛かったです。

ただ、ここでやっと区切りがついたというか、貴樹の今後の人生が好転していくような気もしました。

感想

昔の素敵な思い出で終わった恋を、どう捉えていくか、みたいなところを考え直す映画でした。

素敵な思い出としてとっておいて、たまに思い出して優しい気持ちを思い出して、それを持って生きていくのか、その素敵な思い出を忘れられなくて、どこにいても、いつになってもその思い出を探そうとして、どんどん美化されていく記憶に勝てる現実はなくて辛くなっていくのか、どちらも思い出を大切にしていて素敵だと思うけれど、現実を見ていかないとな、と思いました。

ここではなかなか詳しく書けませんでしたが、森七菜さんの演じた、貴樹に恋焦がれて、でも自分なんて眼中にないと気づく、あの甘酸っぱさ、全力さがとても高校生の純粋な恋心を思い出して、いいものを見れたなと思いました。

大人になった花苗は、やっぱりあの時は彼女がいました?と姉づたえに聞けるほどには恋心を思い出としてしまってあって、明里のような強さを感じました。

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